自動売買やEAは稼働し続けていれば利益を生んでくれる、優秀なシステムとなっています。
しかしそんな自動売買やEAでも「稼働を停止した方が良い時」と言うものがあります、それが年末年始なのです。
では、なぜEAの稼働を止めなければならないのか、さらにはポジションまで全て決済した方が良いのか?など詳しく解説していきたいと思います。
年末年始はボラティリティが高いため

年末年始、特に休場前と年明けは値動きが激しくなる傾向があります。
では次の画像をご覧ください。

こちらは過去2019年1月3日の早朝に起こったフラッシュ・クラッシュと言われる現象です、ドル円がわずか数分の内に400pipsも下落しました。
そのため年越し前にドル円のポジションを持っていた人たちが大量にロスカットされたのです。
特にこの年はドル円のスワップがプラスの水準だったこともあり、買いのポジションを保有していた方が多くいました。
そのため多くの方がこのフラッシュクラッシュに巻き込まれ大きな損失を出したのです。
こういった出来事は毎年起こりませんが、ポジションを年越しで持ち越すことはオススメできません。
では年末はどうかと言うと、同じように年越しでポジションを持ちたくない投資家たちが自分の持っているポジションを一斉に調整するため流動がかなり激しくなります。
そのため普段は想定してない価格変動が起き、損失が出てしまう可能性が高いのでEAの稼働はなるべく避けてほしいと思います。
しかし逆に、流動性が大きいので短時間に大量の売買で利益を上げられるEAもあるので一概にすべての稼働を止めろとは言いません、しかし個人的にはハイリスクハイリターンよりも落ち着いた相場で戦った方が利益が伸びるので、無理して年末年始で稼働させるメリットは少ないような気がします。
スプレッド拡大の可能性が高い

年末年始にEAの稼働を止めた方が良いと言いましたが、それは値動きの激しさだけではありません、それ以外の要因として年末年始、特に元日は基本的にどの市場もお休みなので市場参加者が著しく少ないのです、その結果高い確率でスプレッドが想定よりも広がる傾向にあります。
なのでスプレッド幅を想定していないEAの場合は、売買を繰り返すだけで損失を拡大させることにも繋がりかねないので、EAの稼働は停止しておいた方が良いでしょう。
年末年始は出金が出来ない

では、EAを稼働させないのでいったん出金しておこう、となっても年末年始では銀行の営業時間がそれぞれ違うので注意が必要です。
ネットバンクに関しては、年末年始も休まず営業しているところもあるので必ず確認しておきましょう。
年末年始以外でもクリスマスは休場となる

では今までの事を踏まえて「12月29日から1月3日は警戒しておこう」となった方も多いかと思います、しかしもう1つ忘れてはならないのが世界的にクリスマスは祝日となっているためFX業者も一部クローズしているため取引が出来ないと言う事です。
日本だとクリスマス自体は特別な日だと言う認識はあっても、他の国では金融機関ですらお休みをする日だと言う認識までは無いですよね。
FXも例に漏れず一部の業者、特に海外FX業者は取引をしていないところが多い点には注意をしてください。
なのでクリスマスの前日である12月24日と休場明けの12月26日は、ボラティリティが高い時もあるのでEAを稼働している方は稼働を停止するかロット数を低く抑えて取引するなどの対処を行ってください。
年末年始EA稼働についてのまとめ
以上が年末年始にEAの稼働を止めた方が良い理由でした。
年末年始の危険な時期に無理をしてEAを稼働させるよりも、年が明けたあとの落ち着いた相場で取引を始めた方が安全に資産を増やして行けると思います。
これは何もEAを使った取引をしている方だけではなく、裁量トレードを主体としている方にとっても重要な事だと思います。
なのでこれからFXを始めようとしている方も、高いリスクを取るのではなく低いリスクでコツコツと稼いでいくことをオススメしています。
以上、参考になれば幸いです。
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