「投資家って職業なの?」と一度は思った事は無いでしょうか?
実は日本と世界では「投資家」の立場は全然違うのです。
では具体的にどう違うのか詳しく解説したいと思います。
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日本での投資家としての立場

日本人がお金を稼ぐ、または資産を増やすと言われるとどのようなことを思い浮かべますか?
おそらく大半の方が「働いて収入を得る」と答えるでしょう。
昔から日本人は「寝る間も惜しんで働く」と言う事に美学を感じ、そしてそれが唯一正しいお金の稼ぎ方だと諸先輩方から学び教えてきてもらったと思います。
もちろんそれは間違ってはいないと思います、このように必死に働いて来た先輩方が居るおかげで、日本は世界のトップクラスとなる経済成長を遂げてきたのですから。
では逆に「投資で稼ぐ」と言われるとどのような事を思い浮かべるでしょう?
「どうせ稼げない!」
「借金を背負う可能性が高いので危ない!」
「成功するのはほんの一握りだ!」
「楽して稼ごうとするな!」
などと思い浮かべたり、投資に挑戦しようとしても周りの人たちに、上記のようなことを言われたりなどの経験はありませんか?
なぜそんな事を言われるのか答えは明白です、日本人に根強い考え方として「働くことが当たり前だ」「働いて収入を得るのが安定しているから」と言った考えが深く印象に残っているから、投資活動に関して賛成意見が少ないのです。
特に昨今ではコロナウィルスの蔓延により、在宅ワークまたはテレワークでお仕事をする方が増えたと思います。
しかしそのような情勢下ですら「会社に出勤して働くのが当たり前」と言った方も多く、家でお仕事をすると言う事がなかなか認められないのが現状です。
投資家もこれに当てはまり「家でどうせゴロゴロしてる」と思われるのではないのでしょうか?
そんな考えを少しでも変えてもらうため、1つずつ解説していきたいと思います。
投資では稼げないのか?
まず始めに投資家の約9割の方は稼げないと言われ、相場から退場しているのが現状です。
「ほら、やっぱり!」と思われる方も居ると思いますが本当は少し違います。
まず大前提として「初心者の方は稼げない」のが当たり前です。
なぜなら相場の世界で競い合ってる相手がプロのトレーダーなのですから、負けてしまうのも無理はありません。
例えばプロ野球のチームと小学生の草野球チームが本気で対戦した場合、どちらが勝利すると思いますか?
手を抜かない限りプロ野球チームが100%勝つでしょう。
それは投資の世界も同じです、プロの相手からいきなり勝利をもぎ取るのはかなり困難です、偶然ビギナーズラックで勝ち越せることも相場世界ではあるでしょう、しかし初心者が「勝ち続ける」のはほぼ不可能なのです。
なので初心者が少しでも資金が減れば「やっぱり辞めてしまおう」となったり、酷い場合には「証拠金がゼロになってしまったから辞めざるを得ない…」となって相場から退場してしまうのです。
と言う事で初心者は「勝てるロジックやテクニカルを身に付ける前に相場から引退してしまう」ので約9割の方が相場の世界から居なくなってしまうのです。
ですが本当は違います、相場の世界も経験を積めばプロ相手にも互角の勝負がいずれ出来るようになるからです。
また野球に例えて話しますが、必死に練習しても最初は負ける数が多いでしょう、しかし何年も練習し試合勘を身に付ければプロ野球チームにだって100回に1回は勝つことが出来る時が来るはずです。
さらに努力し諦めなければ、プロ野球チームに勝ち越すことも夢ではないはずです。
さすがに野球に例えると才能の問題などがあって話がややこしくなりそうですが、相場の世界はもっと単純で相場から退場せず戦い続ければプロと互角の勝負ができるのです。
これが「9割が相場から退場する」「投資家は稼げない」と言ったある種の誤解なのです。
ちなみに私も最初の2年はまったく稼げずに、一時は相場から退場しFXの事を考えない時期もありました、しかしもう一度「FXをやってみたい」となり、勉強をし直して相場の世界に復帰しプロのトレーダーほどではありませんが稼げるようになりました。
投資家としてやってみたいとしても周囲の方が反対するのは「最初の頃の稼げない時期しか見てくれない」と言うのが一番大きいですね。
借金を背負う可能性があるから危ない?
投資家として活動していく中で最も不安なのが「借金を背負ってしまう」と言う理由もあります。
結論から言いますと、確かに投資で借金を背負う可能性は十分にあります、しかしそれは自分が預けている証拠金以上の取引を無理を承知で取引するからに他なりません。
投資と言うのは、特に初心者に多い傾向ですが一攫千金を夢見てやろうとする方が多いように思われます、その結果が自分の財産よりも多い取引をし失敗に終わることがほとんどです。
なのでFXや株取引を始めようとする方に向けて色んなサイトで「初心者は少額取引から」や「まずはデモトレードで慣れてから」など前もって説明してくれているにも拘らず、いきなり本番の相場で無理な取引をする方が多いのです。
そう言った相場の知識がなかったり、勉強した「つもり」の方の多くが負けてしまい、投資をすると言う事の印象が悪いがために投資の世界に足を踏み入れる事を周りの方々は「やめておけ」と言われるのです。
なのでまず初心者は相場に慣れる事と、もし最悪の場合借金を背負うのが嫌ならゼロカットシステムがある海外FX業者をオススメします。
ですが本気で投資の世界で稼ぎたいのなら、最低2年は資金を減らし続ける可能性がある事を念頭に置いておいてください。
成功するのはほんの一握りだけ?
皆さんは「投資の世界で成功」とはどういったことを指しますか?
「億を越える額を稼げる」「一生遊んで暮らせる大金が手に入る」などを連想されたのではないのでしょうか?
確かにテレビなどに出演経験のある投資家は「100億稼ぎました」とか「都内の高級マンションを一棟買っちゃいました」と言っている投資家が居るのであながち間違ってはいません。
ですが私はそうは思いません、例えば「生活は厳しいけど、何とか生きていけるだけの額を毎月稼いでいます」や「今年全体の収支を何とか黒字で終えることが出来ました」と言った方々も私からすれば成功者です。
確かに大金を稼いでいるわけではありませんが、これでも十分立派です。
それにこの人たちは諦めさえしなければ、今よりも格段に稼げるようになります。
なので投資の世界は「ギリギリ黒字をキープ」できればあとはのし上がっていくことが出来るでしょう、ですので自由にできるほどの大金を稼ぐだけが成功ではありません。
楽をして稼いでいる?
「働きもせず、楽して稼ごうとするな!」おそらく投資家をやってみたいと言えば、周りの方々はこんな風に言ってくるかもしれません。
ですが本当に楽ですか?
何の苦労もなく稼いでいると思いますか?
実際は違います、おそらく会社に勤めて働いて賃金を得るよりも、はるかに難しいです。
これもまた日本人と特徴として(日本人の事を悪く言ってるんじゃないですよ)会社に出勤し辛い思いをして給料をもらうのが当たり前になっているからだと私は思います。
もちろんそれは正しいと思います、辛い思いをしてお金を稼ぐことはとても立派だと言えます。
じゃあ、1日中パソコンに向かって投資の勉強をしているのが楽なんですか?
むしろこの方がよっぽど辛いと思います、しかもうまくいかない場合はお金を稼ぐどころか、むしろ資産を減らしてしまう事態になりかねません。
ですが周りの人、特に家族はそんな風には思ってもらえません。
「また1日中パソコンで遊んでる」
「1日中家に居るのでご近所さんになんて思われているか…」
となってしまい、仕方なく投資を諦めて会社に勤める方も居るのではないのでしょうか。
私のように副業としてFXをやっているならまだしも、専業でやりたいと思っててもなかなか理解してはもらえません。
なので1日中家に居る≠楽をしていると言う理解が周りにも必要になってきますが、日本人は家を出て働かないと色々言われてしまうのがネックです。
では海外の投資家としての立場はどうなっているのか、実情を全て把握しているわけではありませんが、調べてきましたので解説していきましょう。
海外の投資家としての立場

海外における投資家の立場は、かなり確立されたものがあります。
まずは日本と違い職業として「投資家」と言う肩書が認められています。
日本の場合は専業トレーダーなら「職業は何ですか」と問われた場合「無職」と答えるしかありません、仮にクレジットカードの新規発行やその他書類に記入する機会があり「投資家」と答えたとしても、まず間違いなく審査に通る事はありません。
それだけ日本では認められてなく、逆に海外ではちゃんと職業として投資家が認められています。
一応日本でも個人事業主として登録すれば認められる可能性はありますが、まず法人化の審査を通るにはかなりの額を稼がないといけませんし、それに諸経費も掛かるためあまりオススメできません。
さらに海外では、ある程度の額を稼いでいる人であれば家を購入する際のローンを組むことが出来ます。
日本ではと言うと個人事業主として法人化していたとしても、ローンを組むのはかなり厳しいのが現状です、理由としては「安定した収入源では無い」とされてしまうからです。
そして最後にもう1つ、アメリカやイギリスでは給与収入よりも資産運用(株やFXなど)によるリターン率がとても多いことが分かったのです。
これは何かと言いますと、例えば給与で30万円貰っていたとしましょう、そして海外では資産運用をしている世帯はそれの3~4倍の収入があるのです。
つまり単純に給与以外での収入が90~120万円あることになります。
ちなみに日本はと言うと、資産運用によるリターン率は半分ほどしかありません。
と言う事は、日本人で30万円の給与がある世帯が資産運用したとしても15万円の副収入しかないのです。
これが世界と違い、どれだけ日本人が資産運用をしていないのか、逆に海外ではどれだけ資産運用が行われているのかの明確な差になります。
日本人が資産を増やすには「働いて収入を得て生活費以外は貯蓄する」に重点を置いて、海外では「働いて得た収入は生活費以外は資産運用する」に重点を置いているかの違いです。
日本人は働くことで世間に貢献し、それだけが唯一正しいものだと思い込んで、自分の資産を運用すると言ったことに残念ながら無知だと言えるでしょう。
むしろ日本人は真面目で勤勉な努力家が海外に比べて多いはずです、なので働く以外にも資産を運用すれば成功する確率は高いはずなのに、なかなかその事に気が付きません。
働いて収入を得る事は本当に素晴らしいことです、これだけはハッキリと言えます。
ですが、生活の基盤を安定させるには資産運用などで副収入を得る事も大事なのではないかと思います。
そうすれば専業トレーダーも陰に隠れてコソコソとせず、堂々と表舞台に立つことが出来るはずです。
投資といったものを、もう少し認めてもらいたいと私は思います。
以上、参考になれば幸いです。
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