自動売買やEAには様々なものがあり、その中にも「有料販売」のものや「無料で提供」と言ったものが存在しています。
今回はそれぞれの良いところと悪いところについて纏めて見たので最後までご覧ください。
Contents
無料EAのメリット・デメリット

無料で手に入るEAには様々なメリットとデメリットが存在しますので、詳しく解説したいと思います。
無料で手に入りすぐに使える
これはそのまんまですが、逆に言うとこれが一番の強みですよね。
無料で気軽に手に入れることが出来るので、EAを始めたい方やFX初心者の方でもすぐに稼働させることが出来ます。
仮に稼働させたのち、成績が自分の思っていたほど出せなかったとしても、無料で手に入れたので無理して使い続ける必要はなく、他の無料EAに乗り換えたりなども簡単にできるので経済面と精神面の両方で安心感があります。
これは何も使用する側だけではなく、私たちのように提供する側も、無料だからと言う事で気軽に手に取って使っていただけるので、EA製作者と提供者のどちらにもメリットはあるのです。
もう1つ付け加えるとするなら、無料で手に入ると言う事は複数のEAを気軽に導入できるとも言えます。
これは例えるなら、1番のEAが今月の収益は赤字になったとしても、同時期に2番のEAを稼働させていて、そちらの収益が黒字ならば収支を相殺または総合的にプラスとなる事もありえます。
このように、リスクを分散し全体のドローダウンを抑え、安定した利益につなげることができるので、やってみたいEAが複数あるのであれば自分好みのポートフォリオを組んで運用していただくのがオススメです。
口座縛りなどのルール・制約がある
無料でEAを提供していると言う事は、EAを開発している方はシステムを公開するだけで何もメリットが無いように感じます。
質の良いEAを作るには長い年月と製作費、さらには実戦での稼働による損益などでかなりの資金が必要になってきます、と言う事は出来上がったEAを無料で提供しているだけでは努力も報われませんよね。
そこで開発者にも何らかのキャッシュバックが入るようになる仕組みが、この口座縛りで運用してもらうと言う事です。
開発者は指定された口座でのみ稼働できるEAを提供し、その口座で稼働した際に発生する手数料の幾分かが開発者の手元に入るようになっています。
これはもちろん無料EAを受け取り稼働した方には、まったくデメリットは発生しません。
たまに「手数料やスプレッドが通常より広がるのでしょうか?」と言った疑問があると思いますが、口座指定のない他のトレーダーと同じ環境でトレードができるので安心してください。
このことを踏まえますと、開発者は質の良いEAを無料で提供する事で、数多くのトレーダーに使ってもらう事により多額の手数料が入るようになるのです。
つまり重要なのは無料で提供している分、長期間続けてもらうような良いEAじゃないと開発者にとってもメリットが無いので無料であっても悪いEAではないと言う事です。
だからと言って良いEAばかりではありません、バックテストやフォワードテストもあてにならない場合があるので最終的には、自分で使ってみて自分に合ったEAを探してみるのが一番良いと思います。
有料EAのメリット・デメリット

続いては有料EAのメリット・デメリットについて話していきたいと思います。
優秀なEAや月利の高いEAが多い
有料EAは全体的に質の良いものが多い傾向にあります、無料EAにも質の良い物はありますが有料で売られているEAの方が数は多いでしょう。
実際に無料EAだと月利5~10%に収まるものが多いですが、有料のEAだと月利25%以上を常に叩き出すものもあるので、やはり有料の価値はそれなりにあるでしょう。
これもやはり、開発者の開発費や製作費などかなりの資金を使っていると思われます、なので有料で買い取ってもらわないと開発者も資金面が苦しいから有料販売も致し方ないのです。
逆に言えばお金を払ってでも使ってみて損はしないと言う開発者の自信の表れとも言えます。
さらにアフターフォローやその後のサポートなど充実しているのも有料EAの魅力ですね。
口座縛りなどなく、自由に使える
こちらは無料EAと違い買い切りの商品となるので、口座縛りなどなく自分の好きなFX業者の好きな口座で稼働させることが出来ます。
特に海外FX業者は通常の口座以外にも、プロトレーダー仕様のスプレッドが狭い口座など多種多様な口座があるので、色んなタイプの口座でEAを稼働させてみたい方にはオススメとなっています。
有料だからと言って確実に稼げるわけでは無い
「有料で売られているのだから、無料のと違って絶対に稼げるよね」と言うわけではありません。
これは無料EAにも言える事ですが、EAを販売した時の利益が目的なので「売ってしまえばあとは知りません」と言うように、ちゃんとした中身のあるロジックが組まれているとは限りません。
なので購入の際は、長期間のバックテストでちゃんと利益は上げられているのか、フォワードテストなど信用のあるデータが公開されているのか、使用者の実際の取引履歴が見られるのか、など参考にして購入しても大丈夫だと言う確信を持ってから購入しましょう。
高額だからと言って優秀だとは限らない
値段が高ければ、値段の安いものより優秀なので安心安全と言うものではありません。
これは人間の心理を突いたもので「ヴェブレン効果」と言います。
このヴェブレン効果を簡単に説明した良い例があるので解説したいと思います。

ポイント
右側のステーキは、100g 100円のものです
左側のステーキは、100g 5000円のものです
食べ比べと言う事で、参加者の方たちに食べてもらう前から上記のような説明がありました。
そしてどっちのステーキが美味しかったかと言う投票をした結果、9割の参加者の方が左側のステーキが美味しかったと答えたそうです。
勘の良い方はお気づきかと思いますが、このステーキは両方同じものだったと言うわけです。
さらに脳波を調べると、左側のステーキを食べている間は、脳の中枢も活発に反応し美味しいと感じていたと言うから驚きですね。
つまり、ステーキの本当の味とは関係なく単純に値段が高いと言うだけで人間は幸福度や満足感を感じてしまうと言う結果が出たそうです。
この結果のように、安いEAよりも高いEAを人間は無意識に良いと感じ買ってしまうのが心理学の面でも証明がされました。
実際に安価なEAより高価なEAの方が売上本数は多いそうです。
なので、もし有料でEAを購入したいと考えているのであれば、精神的に安定し落ち着いて物事を考えられる時に購入した方がよさそうです。
「裁量トレードで損失を出したから、急いで稼げるEAを購入しないと!」
「以前購入したEAが使えなかったので、別のEAを買って損失を取り戻さないと!」
のような精神的に余裕のない時にEAを購入するのはもちろん、もし「どうしよう!」となっている時は一旦FXから離れて落ち着いた精神状態になってから考えるように心がけましょう。
無料EAと有料EAについてのまとめ
これらの事をすべて踏まえると「無料EAにも有料EAにも善し悪しはある」と言う事になります。
なので「無料だから悪い!」「有料だから良い!」のではなくて、ちゃんとした中身のあるEAなのか、稼働させても破綻せず利益を積み上げられるEAなのか等、ちゃんとバックテストやフォーワードテスト、他には開発者の口座履歴などを参考にしてから導入を考えましょう。
ただ、個人的に一番信ぴょう性のあるのは開発者や関係者ではなく実際にそのEAを稼働させている第三者のリアルなコメントや投稿だと思います。
なのでもし「使いたい!」と言うEAがあれば、そのEAを使っている方のTwitterやコメントなどを参考にしてみてはどうでしょう、リアルな発言も多いのでかなり参考になると思います。
以上、それではまた次の機会に。
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