FXなどの相場には、ある程度の法則性と呼ばれるものがあります。
一見、法則性のない値動きに見えるかもしれませんが、裁量トレードを極めた人はその法則性を考えてトレードし、実際に勝ち続けることが出来るのです。
しかしその法則性も長く続くわけではありません、それが「相場の周期は10年前後」と言われる所以です。
つまり10年後には、今までは通用していた裁量トレードのスキルが使えなくなるかもしれません。
そして自動売買やEAも同様に、10年後には相場の値動きが変わって、それまで通用していた自動売買やEAが使えなくなる日が来るかもしれないと言う事です。
これが「自動売買やEAの寿命」と言うわけです。
では、具体的にいつまで使えるのか?
使えないと言う判断材料は?
使えなくなったらどうするの?
などすべての疑問にお答えしていきたいと思います。
Contents
自動売買やEAの寿命はいつ来るの?
最初に正直な事を言いますと、自動売買やEAの寿命がいつ来るのかは分かりません。
相場の周期が約10年と言われているので、現在使っているEAの寿命は10年後かも知れませんし、1年以内には使えなくなるかもしれません。
自動売買やEAは稼ぎ続ける事を目的としているため、複雑なロジックが組まれています。
しかし現在ある自動売買やEAのロジックは、過去のテクニカルに基づいて作成されているのです。
つまり、過去のチャートパターンと違う値動きをすれば自動売買やEAは稼げなくなってしまうものが多いと言うわけです。
この稼げなくなった時が、自動売買やEAの寿命なのです。
自動売買やEAの寿命がいつ来るのかは分かりませんが、ある程度は「そろそろダメかな?」と判断出来る材料がいくつか存在します。
次の項目では、自動売買やEAの寿命の判断について解説します。
自動売買やEAの寿命の判断方法は?
自動売買やEAの寿命の判断は、実はとても難しいのです。
と言うのも、単純に稼げなくなった場合は、寿命が来たのか不調期なのかの判断が簡単にできないからです。
不調期と言うのは、搭載されているロジックと相場の動きが合わず損失を出してしまう時期のことを言います。
どれだけ優秀な自動売買やEAでも勝率は100%ではありませんし、毎日勝ち続けられるものではありません。
必ずどこかで損失を出してしまいますが、毎月の合計や年間のトータルで収益がプラスになっているのかどうかが重要なのです。
つまり年間のトータルとして考えると2か月連続で損失を出してしまったEAでも、その後の10か月は連続で利益を上げ続けるかもしれません。
最初の2か月が偶然不調期だったのに「寿命が来た」と考えるのは早計だと言うことです。
ではどうやって寿命かどうか判断するのか、それは今まで運用していた期間の1/4の期間がマイナス収支になった場合まずは「寿命かな?」と考えます。
1/4の期間と言うのは、例えば今まで使っていたEAの稼働期間がちょうど1年だったとしましょう。
1年間の1/4である直近3か月の合計がマイナス収支の場合は一旦EAの稼働をストップします。
自動売買やEAを稼働させて6か月の場合は1/4の期間である直近1か月半を、4年間稼働させていた場合は直近1年のそれぞれ合計収支がマイナスだった場合は一旦自動売買やEAの稼働ストップ期間とします。
稼働をストップした後、EAを稼働させずにさらに1/4期間は「もしEAを稼働させていたら収支はどうなっていたのか」を計測します。
仮に計測した1/4期間でプラス収支だった場合は不調期だったと判断してEAを稼働させても良いでしょう、しかし1/4期間の計測でもマイナス収支だった場合は寿命が来てしまったと判断するべきでしょう。
自動売買やEAの計測を行う際は、ロジックなどを理解していないと難しいと思うので、ロット数を減らして稼働させたり、1週間ごとに稼働のONとOFFを切り替えて稼働させるなどして対処して計測しましょう。
ただしこれらは一例であり、それぞれのトレードスタイルに合わせて寿命かどうかを判断するのが一番良いと思います。
自動売買やEAが使えなくなった場合の対処法
自動売買やEAが寿命だと判断した場合はスッパリと諦めるべきです。
今まで稼ぎ続けていた、特に数年にわたり活躍し続けて来た自動売買やEAを諦めるのは精神的にもかなり難しいかもしれません。
「たまたま不調期で稼働させたらまた稼ぎ出すはず」
実はこの思考が一番危ないのです。
稼ぎ続けて来たと言う実績があるのは分かります、ですがどれだけ優秀な自動売買やEAにも寿命が必ずやって来るのです。
寿命が来てしまったEAを使い続けてしまうと、最悪の場合いままで稼ぎ続けて来た利益以上の損失を出してしまうかも知れません。
損失が大きくなる前に自動売買やEAを諦めるのが一番良い方法なのです。
しかし諦めてしまうと「稼ぎ頭が居なくなる…」「今更裁量トレードで稼ぐのは無理だ…」と大半の方が感じると思います。
稼ぎ頭であるエースが居なくなってしまうのは不安に感じるかもしれませんが、だったら新たなエースをスカウトすれば良いのです。
自動売買やEAと言うのは、日々進化をし続けています。
仮に今まで使っていた自動売買やEAが使えなくなっても、さらに進化した自動売買やEAが世に誕生するのです。
つまり新たに進化したEAを使えば、稼ぎ続けるのは不可能ではありません。
古いEAを諦めて新しいEAを使うと言うサイクルを組めば、生涯にわたり稼ぎ続けることは出来るでしょう。
ちなみに自動売買やEAの未来について書いた記事がありますので、参考にしてみてください。
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FXの自動売買とEAの未来や将来はどうなるの?
現在使用している自動売買やEAが将来に渡って使い続けられえるのか、誰しもこのように考えた事があると思います。 結論から言いますと、現在使っている自動売買やEAはいつか使えなくなってしまうでしょう。 で ...
今まで稼いでいたEAを諦めるのは辛いでしょう、さらに新しく稼げるEAを探すのも困難が伴うでしょう。
ですが自動売買やEAを使う人間自身が、割り切って前へ進み続けなければシステムトレードで稼ぎ続ける事は出来ません。
重要なのは自動売買やEAのロジックではなくあなた自身なのです。
自動売買やEAの寿命についてのまとめ
自動売買やEAなどのシステムトレードは、人間同様寿命という概念が存在します。
今までの実績を信じて使い続けるのも悪くはありませんが、使えなくなった時点で諦める心も大事です。
そして使えなくなった時点ですぐに新しいものを探すと言う、割り切った行動も必要になってきます。
優秀な自動売買やEAを探し続けていれば、必ずその時代に合った優秀なシステムが見つかるはずです。
自動売買やEAは、楽して稼ぐと言うイメージが強いですが、一番重要なのは使っている人間自身だと言う事をお忘れないように。
自動売買やEAの寿命について
☑ 優秀な自動売買やEAでも稼げなくなる時は必ず来る
☑ 今まで稼働させていた期間の直近1/4の期間でマイナス収支が出たら寿命と考える
☑ 不調期と寿命の判断は必ず検証して行う
☑ 寿命が来たと判断したものは絶対に使わない
☑ その時代に合った新しい自動売買やEAは必ず存在する
以上、この記事が参考になれば幸いです。
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