EAや自動売買の性能を見極めるには、まずバックテストを見るのではないでしょうか?
自動売買やEAのバックテストはわざわざ自分で取らなくても、開発者や販売者がすでにバックテストを取って公開してくれている場合が多いと思います。
しかし、そのような場合でも必ずEAを購入または無料で貰ったあとすぐには実戦で使わずに、自分自身でバックテストを取って検証することが重要です。
なぜ自分でデータを取り直さないといけないのか?バックテストを取って検証する意味はどこにあるのか?など詳しく解説したいと思います。
Contents
バックテストを取り直す理由
EAや自動売買ソフトはMT4でバックテストを取ることが出来るので、取り方については過去の記事を参照してください。
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MT4で自動売買やEAを検証できるバックテストの簡単なやり方を説明!
バックテストとは、EAが過去のチャートでどのような取引をしてどれくらい利益を上げられたかと言う、大事な確認作業となります。 特に、これから使おうとしているEAがちゃんと利益を上げられるものか、それとも ...
そもそもどうしてバックテストを取り直すのか?実はバックテストは改ざんが容易に出来るからです。
EAの性能や使用する前の能力を測るうえで欠かせないバックテストですが、バックテストの測定データが本当にEA本来の能力の結果なのか、そもそも別のEAのものである可能性もあるので、まずはEAを実践で使う前に公表されていたデータと乖離が無いかをちゃんと調べるる必要があります。
無料EAのバックテスト
ご覧のような右肩上がりのEAのバックテスト結果があったとしても、自分でバックテストを取り直しても同じような測定結果にならない場合があります。
改ざんとまで行かなくとも、スプレッド幅を甘めに設定したデータで測定したり、都合の良いヒストリカルデータで測定した場合は、全く違う結果のバックテストが出てくると言うこともあります。
EAや自動売買ソフトを手に入れたら、まずは実戦で使う前に自分でバックテストを取ってみて、公表しているバックテスト結果と乖離が少なければ信頼性のあるEAだという判断ができます。
もし全く違うバックテスト結果が出たり、納得のいかない結果だった場合はEAを使わないという選択肢も頭に入れておくと良いでしょう。
バックテストを検証する意味
自動売買やEA開発者の改ざんが無くても、実際のロット数やスプレッド幅により成績の「ブレ」と言うものが生じる場合があります。
バックテストを取ったスプレッド幅と、リアル口座で使用するFX業者のスプレッド幅が同じではない場合、成績が悪化する恐れもあるので必ず自身が使用するFX業者のスプレッド幅を考慮してバックテストを取り直すことが重要です。
スプレッド1.0と1.5ではかなり成績に違いが出てくるでしょうし、スキャルピング系のEAならばバックテストの結果と取り直した成績が全く違うものになるかもしれません。
ロット数もEA開発者がバックテストを取った時のロット数と、実戦で推奨されているロット数が違う場合もあるので、証拠金に対して推奨されているロット数でバックテストを取り直してみて相違が無いかちゃんと確認しましょう。
自分自身でバックテストを取り直す場合は、使用しているFX業者の想定している最大のスプレッド幅でバックテストを取り直す、さらにはロット数を変更しても破綻が無いかを調べるなど、必要に応じて様々な数値を変えてバックテストを取り直すことが重要です。
バックテストは自分で検証するべき理由まとめ
バックテストとはあくまで「過去の成績」でしか無く、EAを実際に稼働させてみてもバックテストと同じ結果になる事はほとんどありません。
何故バックテストを自分で取り直して検証するのか?それは公表しているバックテストに改ざんは無いか、改ざんは無くとも自分で取り直したバックテストと乖離は少ないかなど調べるためであり、実際に稼げるかどうかよりもEAに信ぴょう性と信頼性があるかどうかを調べるために自分自身の手でバックテストを取り直すのです。
右肩上がりの成績になるかどうかはもちろん重要です、ですが公表しているデータと相違があるEAを使いたいとは思わないでしょう。
仮に公表しているバックテストと自身で取り直したバックテストの結果があまりにも違うと、EA自体の信頼性や信ぴょう性は無いので使用は控えるべきです。
ただ公表しているデータと自身で取り直したバックテストが全く同じ結果なる事はほとんどありませんので、出来るだけ乖離の少ないものを選んで自分自身の手で見極めてからEAを使用しましょう。
ちなみに稼げるEAかどうかを見極めるには、フォワードテストが公開されているものを選ぶべきです。
特に長期(できれば6か月以上)のフォワードテストのデータは信頼性もあるので、気に入ったものを調べてみましょう。
さらに気になったEAの「実際に使用している人の口コミ」などもあればさらに信用性は増します。
なのでバックテスト結果を鵜呑みにせず、必ず自分自身の手で調べてからEAを使うべきです。
そうすればEA選びで失敗したりせず、資産を減らしてしまうような可能性はぐっと低くなります。
バックテストをわざわざ自分で取り直すのは面倒だと思いますが、資産を築いていくためにはとても重要な事なのでEAを使う前に必ず検証だけは行いましょう。
最後にまとめです。
バックテストを検証し直す理由
☑ バックテストは簡単に改ざんが可能
☑ 公表されたバックテストに改ざんが無いか調べるため
☑ 取り直したバックテストと乖離が少なければ信用は出来る
☑ 自身の使用FX業者の最大スプレッド幅でもバックテストを取り直してみる
☑ バックテストは稼げるかどうかよりも信頼性と信ぴょう性を検証するもの
その他、気になる事があれば下記のお問い合わせフォームにお気軽に連絡してください。