「長年稼ぎ続けていたEAであっても、撤退しなければならない時がある」
このような話を聞いた事がある方はごく少数だと思います。
しかし実際に、長い年月稼ぎ続けていたEAであっても諦めて撤退しなければならない時があるのです。
では撤退するタイミングはいつなのか?
どうして成績の良いEAでも撤退しなければならないのか?
その理由を詳しく解説したいと思います。
Contents
EAを撤退する理由
まず大前提として、どれだけ優秀な自動売買やEAであっても永遠に稼ぎ続けることは出来ません。
これが自動売買やEAを撤退しなければならない大きな理由です。
まずはあるEAの資産増加グラフをご覧ください。
ある程度一時期に落ち込みはあるものの、右肩上がりで資産を増やしているので優秀なEAだと言う事が分かるかと思います。
ではその後はどうなったのかと言いますと……
ある時を境にどんどん資産を減らしていき、最終的には利益分を全部吐き出してマイナスへと転じてしまいました。
どうしてこのような事になってしまったのか?
それは今まで優位性のあったロジックが相場と合わなくなり、EAに搭載されている売買手法が効かなくなってしまったことが大きな要因です。
ちなみにこのEAは、バックテスト結果でも10年以上右肩上がりの成長を続けていたものでした。
このような10年や20年前からのテスト結果が優秀なEAであっても、現在から未来の相場において優位性が保てるとは限りません。
これが「同一のEAでは一生稼げない」「いつかEAを諦めなければならない」と言われている理由です。
EAには必ず「寿命」があることは覚えておきましょう。
EAを撤退するタイミングは?
EAを撤退するタイミングは正直言って非常に難しいでしょう。
なぜなら、まだまだ稼ぎ続けられる可能性のある自動売買やEAを諦めなければならないと言う決断が必要だからです。
それに今までずっと稼ぎ続けており、信頼していたEAを手放すのも惜しい気持ちもあります。
しかし完全にEAの寿命が尽きてしまう前に撤退しなければ損失を出し続けてしまうので、EAを諦めることも重要なのです。
自動売買やEAを撤退するある程度の「このタイミング!」と言った例をご紹介します。
原資、入金額を回収したら撤退する
自動売買やEAを稼働する際には「証拠金」が必要となってきます。
証拠金の額は必ず「失っても許容できる金額」に個人がそれぞれ設定しておくのですが、どれだけ「失ってもいい」と言っても損失を出してしまうとかなり痛い思いをする事でしょう。
なのでEAを稼働する前に「初期の証拠金と同等の金額を稼いだら撤退する」と言う目標を最初に立てておくのも1つの方法です。
自動売買やEAはそれぞれ売買ロジックが異なるので、初期の証拠金と同じ金額を稼ぐのに「半年で達成」出来るものもあれば「5年は最低必要」なEAもあります。
しかし目標を立てたのならばたとえ半年でも撤退するべきですし、5年かかっても我慢して同じEAを使用するべきでしょう。
ある程度優秀なEAであれば基本的に、原資回収できるくらいの能力はあるので短期間であれ長期間であれ使い続けるべきです。
短期間で原資回収できた場合「まだまだ稼げるのに…」と思っても、割り切って別のEAを使う事も大事です。
長期間原資が回収できない場合でも「もうそろそろ寿命なんじゃ…」と考えてしまうでしょうが、我慢して使い続ける事も大事です。
自動売買やEAを撤退するタイミングと言うのはすごく難しいのですが、まずは原資や初期の証拠金と同じだけ稼ぐまで使い続けてみましょう。
EAの使用を1年間や2年間だけと割り切る
EAとは本来長期目線で使用するものであり、短期的に見て損失が出たからと言って辞めるものではありません。
だからと言って5年や10年後のように、かなりの長期に渡って生き残っているEAも少ないことは事実です。
なので最初から「このEAは1年だけ」「新しい自動売買ソフトは2年だけ使ってみよう」と予め期間を決めて使用するのも1つの方法です。
「まだまだ稼げるはず!」「過去の実績があるから止めるのはもったいない!」など同じEAに固執してしまうと却って損失が出てしまう事が多いので、長期目線で考えると言っても2年くらいで辞めるのがベストだと思います。
どれだけ優秀なEAでも3年~5年くらいが寿命の目安なので、寿命が来てしまうその前に稼働を止めれば損失を出さなくて済むでしょう。
EAを撤退する理由とタイミングまとめ
自動売買やEAを撤退するとは言っても、完全にシステムトレード自体を辞めると言う事ではありません。
現在使用中のEAを仮に撤退しても、新しいEAを手に入れれば稼ぎ続けることは可能です。
最近では無料で配布されている優秀なEAも多いので、探せば必ず自分に合ったEAが見つけることが出来るでしょう。
特に最近では「MAM」などのコピートレードも台頭してきているので、一度調べてみても良いかと思います。
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それでもFXを諦めきれないと言うのであれば、その時代に合った新しい自動売買やEAを探してみましょう。
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