FXで勝っている人の割合と言うのをご存知でしょうか?
よく巷では「全体の1割しかFXで勝てていない」と聞く機会が多いかと思われます。
しかしあるFX業者が行った実態調査では「2017年にFXで利益を残した人は全体の60.3%」という事実が分かったのです。
1割しか勝てないと言われているFXの世界で、本当に6割もの人が利益を残すことが出来たのか?
この話自体が本当なのかどうか、詳しく解説したいと思います。
利益を上げている人が60%と言われる理由
FXで利益を上げている人が60%も居ると言う結果は、2017年に個人投資家1000名を対象とした調査で判明した数値です。
この調査によると、2017年の損益がプラスだったという回答が60.3%であり、年間損益がマイナスだったという回答が39.7%と言う結果が出ています。
俗に「FXトレーダーの1割しか勝てていない」と言われている中で、FXトレーダーの6割以上の方が勝てているというのはかなり興味深い数値だと思います。
しかし年間損益がプラスと言っても、1円でも利益が出ていれば勝てているという回答が出来るので、大きく稼いだ人ばかりというわけでは無いようです。
実際に稼いだ金額別で分けてみますと…
年間プラス収支 | 100万円以上 | 7.5% |
50万円~100万円未満 | 7.1% | |
20万円~50万円未満 | 10.1% | |
20万円未満 | 35.6% |
年間マイナス収支 | 100万円以上 | 3.2% |
50万円~100万円未満 | 2.2% | |
20万円~50万円未満 | 5.9% | |
20万円未満 | 28.4% |
上記の表を見てもらうと分かるように、FXで勝てていると言っても年間の利益が20万円未満の人が35.6%と最も多く、100万円以上稼いでいる方は全体の8%未満しか居ません。
FXなどの投資で稼いでいると言う方は、数百万円、数千万円以上も稼いでいると言うイメージが強いかもしれませんが、実際は年間を通して数万円の利益と言う方がほとんどだと言う事です。
逆に年間を通して負けてしまったと言う方でも、損失額が20万円未満が28.4%と最も多く、損失を出してしまっても少額で済んでいるのが分かるかと思います。
投資で負けて数百万円以上の借金を背負ってしまうと言うのも、世間のイメージだけと言う事ですね。
もしかするとあまり大きな金額を勝てていない=FXトレーダーの1割しか勝てない世界と言う事なのかもしれません。
FX投資家の9割が負けているも正解
個人投資家の内、約6割以上の方がFXで勝っていると言う回答を出してくれましたが、これはあくまで現在もFXを続けている人を対象にしたアンケートであり、すでにFXを辞めて退場してしまった人は含まれていません。
つまり現在は投資を行っていない人がアンケートの対象となっていない為、FXで負けてしまった人はもっと多くいるはずなのです。
ではFXで負けてしまった人の数はどうやって求めれば良いのか、それは休眠口座の数でおおよその人数が分かります。
休眠口座とは、口座開設はしたものの現在は入金やトレードが行われておらず、長期間放置されている口座のことです。
FXで負けてしまって再び投資を行う気が無いのなら、ほとんどの方は休眠口座となっているはずです。
その休眠口座の数は約520万口座にも上り、全体の約87%が休眠口座となっています。
実際には口座開設時のキャッシュバック目当ての口座開設や、1人で複数の口座を持っている場合もあるので全ての休眠口座がFXで負けて退場してしまった口座とは言い切れません。
それでもほとんどの休眠口座がFXで負けて退場してしまった人だと考えると、FX投資家の約9割が負けていると言う理由も納得が出来ます。
FXトレーダーの1割しか勝てていないと言う数字も根拠のないものではなく、ある程度の統計から成り立っている数値とも言えますね。
FXで儲けている人の割合についてまとめ
FX経験者と言う全体で考えると、FXで勝てているトレーダーは1割しかおらず、現在もFXで投資を行っている人の中で勝てている人の割合は6割ほど居ると言う結果が分かりました。
つまりどちらの話が本当か嘘かではなく、どちらも正しいが統計の取り方によって異なると言う事です。
FXは続ければ続けるほど勝てる割合が増加し、1度FXから退場して相場に戻ってこなかったトレーダーの多くが負けたままになってしまう傾向にあるようです。
FXは確かに勝つことは難しいかもしれませんが、1度や2度の退場で諦めるのではなく相場と向き合い続ける事で勝てる可能性が広がってくるのです。
現在もFXの世界で戦い続けているトレーダーは、諦めることなく「勝つ!」と言う強い意志を持って挑戦し続けてください。