8月と言えば日本国内にお勤めの方ならば「お盆休み」と言う長期休暇を取られる方が多いかと思われます。
お盆休みとは言え、基本的に平日が割り当てられている事がほとんどであり、平日なのでFX市場は取引をし続けています。
そこで普段は金融取引をしない方でも「長期休暇だしお小遣い稼ぎにやってみよう」と8月のお盆休み期間にトレードを行う初心者や中級者の方が多く見受けられます。
ですがちょっと待ってください、実は8月と言うのは1年間の中でもFXトレードをするのに良くない期間なのです。
どうして8月はFXトレードをするのに良くない期間なのか?詳しく解説したいと思います。
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8月はFXトレードをオススメできない理由
8月は1か月間を通してFXのトレードをするのにあまり向いていない期間と言えます。
それは日本の投資家のみならず、世界的に様々な要因が働いているのでその部分を詳しく解説したいと思います。
8月は世界中の投資家がお休みモードに入る
8月と言えば日本では「お盆休み」と言う長期休暇の方も多いのではないでしょうか?
お休み期間は企業によりまちまちですが、基本的に5日間~10日間前後くらいの方が多いかと思われます。
では世界ではどうなのかと言いますと、実は8月はサマーバケーションと言い世界中を見渡してみてもお休みの時期があるのです。
このサマーバケーション期間中は、企業はもちろん世界中の投資家がお休みをする期間なので、為替市場は開かれていると言っても殆ど動かない事が多いのです。
特に8月の第一金曜日の雇用統計終了と共に夏休み期間に入る金融機関のトレーダーが多く、それ以降はFX市場の動きがとても鈍くなります。
動きの鈍さを利用して細かく利益を得る事も出来ないと言う事はありませんが、お休み期間だけを利用してFXトレードを行う初心者や中級者の方に細かい値動きのみで利益を上げ続ける事はほとんど不可能と言って良いでしょう。
この事から8月の第一金曜日から日本や世界の企業のお休みが被る8月の18日前後まではトレードを行わない方が損失を出してしまう事も免れるでしょう。
長期休暇明けの値動きには要注意
お盆休みなどの長期休暇中はFXトレードに向いていないと言う事がお分かりいただけたかと思います、では長期休暇明けからトレードを開始すれば良いのかと言うとそうではありません。
長期休暇明け、具体的には8月20日前後は世界中の投資家たちが市場に戻ってくるので大きく為替市場が動くことがあるのです。
休暇中は小幅な値動きだったのに対して、いきなり大荒れしてしまう事もあるので長期休暇明けは基本的に様子見が良いかと思われます。
実際にFXで何億と稼いでいるトレーダーでさえ8月の雇用統計以降はトレードを行わず、為替市場が落ち着い来る8月末から参戦する方も居るほどです。
特に為替市場が大荒れとなっている場合はテクニカル要素も効かない事が多いため、よほどの自信がある方以外はトレードを行わない方が良いでしょう。
8月中の自動売買やEAの稼働はどうするの?
8月は1か月間を通して値動きがほとんど無かったり、逆に大荒れしてしまうと言う事がよくあります。
では自動売買やEAなどのシステムトレーダーは8月の期間中はどうすれば良いのでしょう?
結論から言いますと、8月10日~8月末まではシステムトレードの稼働停止を推奨しています。
それぞれ自動売買やEAのロジックにもよるので異なりますが、8月と12月は損失を出してしまう事が他の月に比べてとても多いのです。
8月に損失やロスカットをされてしまう自動売買やEAの割合は約22%あり、その他の月は約16%と圧倒的に8月に損失を出してしまう割合が多いのです(12月から1月初頭にかけての損失割合は約26%)
特に市場参加者の少ない長期休暇中ですと、スプレッドがいつもに比べて広がってしまいスプレッド負けしてしまうEAも多いように見受けられます。
絶対に自動売買やEAの稼働を停止しろ!とは言いませんが、極力取引を行わない方が損失を出さなくて済む場合も多いですね。
8月はFXトレードをオススメしない理由についてまとめ
年末年始に取引を行わない方はとても多いのですが、その次に損失を出してしまう可能性が高い8月は取引をお休みしない方は多く居ます。
実際に大荒れする8月に大きな利益を得ることが出来た方も当然居ます、しかし全員が利益を得られるとは言えません。
FXにおいてとても大事なのは「利益を得る事ではなく、損失をいかにして減らすか」と言う事にあります。
ですがほとんどの方はそう思いません、取引を行わなかった方の大半は「あの時トレードしていれば稼ぐことが出来たのに!」と思っているからです。
逆に「取引せず損失を出さなくて良かった」と思う方はかなり少ないでしょう、ですが利益ばかり追求してしまうといずれどこかで破綻してしまうでしょう。
「あの時トレードしていれば稼げたのに」と言った方で長く相場の世界に居続けた人はいません。
それは裁量トレーダーもシステムトレーダーも同じです、FXの世界に長く居続けるには「どうすれば損失を回避できるか」を考え続ける事です。
「今」稼ぐことが出来なくても、損失を出さずに相場と長い期間付き合えば必ず「未来」に稼ぐことが出来るはずです。
特に損失割合が高い8月は取引を行わず、上半期の成績などを振り返りながらのんびり過ごしてみてはどうでしょう?
精神的にも体力的にもリフレッシュしてから、長期休暇明けの相場で頑張ってみてください。
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