自動売買やEAはさまざまな種類があり、その中でも大きく分けて2つの種類に分類が出来るでしょう。
1つ目はナンピンマーチンゲールと言われる手法を用いたナンピンマーチン型のEAです。
そして2つ目は基本的に1つのポジションしか保有しないワンポジ型のEAです。
これら2種類の自動売買やEAには、どのような特徴があるのか詳しく解説したいと思います。
Contents
ナンピンマーチン型EAの特徴
ナンピンマーチンゲールと言う手法を聞いた事は無いでしょうか?
現在世の中に出回っている自動売買やEAの多くは、このナンピンマーチンの手法を取り入れています。
ナンピンマーチンとは、エントリーしたポジションに対してレートが逆行した場合すでに保有中のポジションと同一方向のポジションを増やしていく手法です。
さらにレートが逆行していくと、同一方向のポジションのロット数も増やしながら、買い増し売り増しを行う手法です。
ナンピンマーチンに関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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ちなみに厳密にはナンピンマーチンゲールではありませんが、ある一定の値幅を買い増し売り増しを行うトラリピ型も個人的にはこの項目に含んでいます。
それではナンピンマーチンEAの特徴について解説していきます。
種類が豊富にあるので好みのものを選べる
現在出回っている自動売買やEAの多くはナンピンマーチンを採用したものが非常に多くあります。
数がかなり多いため選ぶのに悩んだり迷ったりすることもあるかもしれませんが、同じナンピンマーチン型のEAと言えどそれぞれ特徴が異なっているので自分にあったものを選別して選ぶことも可能です。
それに数が多いと言う事は、開発者の方もより良いシステムを作成しないとユーザーに使用して貰えないため、システム構築を競い合う事により今後さらに優秀なEAが生まれる可能性も秘めています。
勝率が非常に高い
ナンピンマーチンEAの特徴は何と言っても勝率が非常に高いことにあります。
最初にエントリーしたポジションとはレートが逆行したとしても、買い増し売り増し後にレートが少しでも反発すればプラスの利益となり決済出来るでしょう。
その勝率の高さからナンピンマーチンを取り入れている自動売買やEAも多いのです。
収益性も高い
勝率が非常に高いと言う事は、収益性も比例して高くなる傾向にあります。
ほぼ負ける事のない手法ゆえに損切りを行う必要がほとんどなく、ポジション決済の大半はプラスの利益となり還元されるでしょう。
しかもほぼ毎日利益を得られる可能性も高く、取引履歴を見ると言う楽しみもあります。
このため月利が50%以上や中には月利100%を叩き出すEAも存在します。
大きな値動きで破綻の可能性がある
ナンピンマーチンゲール最大の欠点と言っても良いでしょう、エントリーポイントから大きなレート逆行が発生すると口座が破綻してしまう可能性があると言う点です。
ナンピンマーチンゲールと言う手法は確かに優位性もあり、ギャンブルにおいては必勝法と言えるでしょう。
しかしその必勝法が成立するのはあくまでも莫大な資金があると言う前提での話です。
FXでは証拠金としてそれぞれのFX会社の口座に入金が必要となります、ですがほとんどの方はその証拠金に限りがあるはずです。
限られた資金の中で投資を行っているのですから、レートが逆行し続けてしまうと資金が底を尽きロスカットされてしまいます。
これがナンピンマーチンゲール最大の弱点です。
同時に、レートが逆行すればするほど含み損も長期に渡り多く抱えてしまう傾向にあるのも大きな特徴です。
含み損を多く抱える事があるので、証拠金は推奨されている金額よりも多く必要になる場合もあるので注意してください。
ワンポジ型の特徴
ワンポジ型とはその名の通り、1度のエントリーでポジションを1つしか持たない自動売買やEAのことです。
ワンポジ型の自動売買やEAは、全体的に数が少なくあまり出回っていません。
数が少ない理由も特徴に大きく関わっていますので、詳しく解説したいと思います。
ちなみに、最初にエントリーしたポジションよりレートが逆行した場合、リスクヘッジのために反対方向のポジションを持つ両建てタイプも最大2ポジションまでならばこのワンポジ型EAに含みます。
ロスカットされる可能性が低い
ワンポジ型EAは基本的に1つのポジションしか持たない為、含み損を大きく抱えて一気にロスカットされてしまうと言う心配はほとんど無いでしょう。
ただし、1度も利益を得ることなく連敗を続けてしまうと資金が底をついてしまうのはワンポジ型ナンピン型も同じです。
なのでワンポジ型は絶対に安全と言うわけでは無いのでお間違いのないように。
少ない証拠金で運用が可能
ワンポジ型はエントリーを行ったレートから少しでも逆行すれば損切りをするものが多いため、含み損を多く持たない傾向にあります。
含み損に耐えるための資金が必要ではないので、少ない資金からでも運用が可能となります。
収益性は低いものが多い
ワンポジ型は1度のエントリーで設定したロット数でしかポジションを持たないため、損切り額も少なくて済みますが利益も少ない傾向にあります。
そのため月々の収益は低く、また月間の収支がマイナスとなることもあるかもしれません。
しかしワンポジ型は基本的に、年間の合計収支を基にしているものが多く、収益は低くともほぼ確実に年間収支はプラスになるでしょう。
複雑なロジックが必要になる
ワンポジ型は1つの売買ポジションで勝負をするため、ナンピン型のように複数のポジション合計でリカバリーをするのが難しいと言う特徴があります。
そのため売買ロジックはプロの裁量トレーダー並みのロジックが必要となり、自動売買やEAの作成は困難を極めるとも言えます。
作成の難しさ故、ワンポジ型のEAは出回っている数が少ないとも言い換えられますね。
もちろんナンピンマーチン型EAが適当なエントリーを繰り返していると言う訳ではありませんが、ワンポジ型はナンピンマーチン型以上にエントリーを厳選する必要があります。
ナンピンマーチン型とワンポジ型の特徴まとめ
自動売買やEAには様々な種類が存在しますが、大きく2つに分けると今回紹介したナンピンマーチン型かワンポジ型のどちらかになるでしょう。
この2種類はどちらが良いかどちらが悪いかと言う訳では無く、それぞれの特徴を把握した上で運用することが大事だと思います。
大まかな運用方法としては
種類別のEA運用方法
☑ ナンピンマーチン型EAは収益性が高いので推奨証拠金より多く資金を用意し単利で運用する
☑ ナンピンマーチン型はロスカットの危険が常に付き纏うのでこまめに利益を出金する
☑ 収益性を重視し含み損が大きくなっても落ち着いてられる方はナンピンマーチン型がオススメ
☑ ワンポジ型EAは収益は低いが破綻の恐れも低いので複利での運用が可能
☑ ワンポジ型はトレードロジックが重要になるので優秀なものを見極められる経験と知識が必要
☑ 目先の利益よりも年間通じての利益を計算できる方はワンポジ型がオススメ
それぞれの特徴を生かした運用方法が大事になってきますので、これから自動売買やEAを始めてみようと思っている方は参考にしてください。
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