自動売買やEAを稼働していると含み損と言うものを持ってしまう事があります。
含み損を持ってしまうと気が気でなくなったり、イライラしてストレスの原因にもなってしまいます。
今回はそんな自動売買やEAを稼働している際に発生してしまう、含み損を持ってしまった時の不安やストレスの対処法をご紹介したいと思います。
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含み損への考え方を改める
まずは含み損に対する考え方を改めてみましょう。
そもそも含み損=悪と言うわけではありません。
自動売買やEAに限らず、投資と言うものを行っていれば一時的にであれ含み損は必ず出てしまうものなのです。
そのため含み損を持つことはある程度覚悟した上で自動売買やEAを運用しなければなりません。
それに含み損を持っていると言う事は、将来的にレートが反転して現在抱えている含み損がそのまま利益になると言う考え方もできるのです。
もし1万円の含み損をかかえていたとしても「将来的には1万円の利益になるかもしれない」と考える事で少しではありますがストレスの軽減になると思います。
それなりに優秀な自動売買やEAですと、含み損はすぐに利益と生まれ変わることが多いです。
特に自動売買やEAを始めたての頃は、含み損が気になってしょうがない時期と言うのがありますが、自動売買やEAによる利益で資金が増えていけば自然と気にならなくなってきます。
まずは「含み損≠悪」と言う考え方でやってみましょう。
イライラの金額は十人十色
含み損を抱えて不安に思ったりイライラしたりする金額は、人によってそれぞれあると思います。
仮に、10万円の含み損を抱えたとしても「こんなものか」と済ませられる人も居れば、たった1,000円の含み損を抱えただけで「くっそー!どうして負けているんだ!早く反転しろー!間に合わなくなっても知らんぞー!」と叫ぶ人も居るでしょう。
このように大きな含み損や最悪損失を被ったとしても「全然大丈夫」と平然としていられる人も居れば、小さな損失すら受け入れられずすぐにイライラしてしまう人も居るのです。
しかし正直に言ってそれは人の性格なので、なかなか変える事は難しいと思います。
もしすぐにイライラしてしまうのであれば、再び考え方を変えてみましょう。
例えば最大ドローダウン10%のEAがあったとします、客観的に見てこのEAはどうですか?優秀だと思いませんか?
恐らくほとんどの方が「優秀だ」と答えるでしょう。
何故なら、自動売買やEAと言うのは最大ドローダウンが20~40%のものは数えきれないほどあるからです。
その中で最大ドローダウン10%はかなり優秀な部類に入ると思います。
証拠金10万円からスタートして、一番大きく負けてしまったとしても1万円の損失で済むのですからね。
ですが含み損を抱えてしまうと、金額ばかりに目が行ってしまってドローダウンや損失額の割合を忘れてしまう人が大半なのです。
最大ドローダウンが10%のEAを「優秀だ」と分かった上で稼働させているにも関わらず、証拠金10万円でスタートさせ含み損を1万円抱えただけで「くっそー!」となるのはおかしいと思いませんか?
まずは自動売買やEAを稼働させる前に「自分がいくらの含み損や損失なら耐えられるか」を理解した上で稼働させましょう。
自動売買やEAは含み損も考えて作られている
自動売買やEAはそもそも、含み損をある程度抱えても問題のないようにロジックを考えて作られています。
たとえ含み損や損失が出てしまっても、それらを上回る利益が出るように作られているので稼働させているトレーダーが心配しなくても大丈夫なのです。
そのために推奨証拠金に対してロット数が決められているはずです。
大半の自動売買やEAは、最低証拠金が数十万円必要なのに稼働させるロット数は0.01だったりしませんか?
0.01(1000通貨)ロットと言うのはかなり少ないロット数に見えるかもしれませんが、資金が溶けることなく安全に運用するには多めの証拠金に対して最低ロット数が設けられています。
そこで発生する含み損や損失も考えられた設計となっているのです。
実際に現在自動売買やEAを稼働させている人は、損失と利益を繰り返しながらもトータルではプラスになっていると思います。
なので含み損はある程度想定されているものなので、多少含み損が大きくなってしまってもロスカット水準まで余裕があるのなら気にしなくても大丈夫です。
仮に含み損が危険水準まで来てしまったら、多少なりとも対策は必要かもしれません。
含み損が気になる人の対処法
それでも含み損が気になって仕方がない人が居ると思います。
そんな方のためにいくつか対処法をご紹介します。
スマホやMT4を見ない
完全に極論になってしまいますが、スマホで相場情況を確認したりMT4のポジション履歴を見ない事をオススメします。
裁量トレードの場合は、常にポジションとチャートの確認が必要ですが、自動売買やEAなどのシステムトレードならば稼働させた後はある程度任せるのが良いでしょう。
そもそもスマホやMT4で随時ポジションをチェックして一喜一憂しているようでは、いずれ精神が持たなくなってしまう可能性もあります。
含み損が気になって見てしまうと言う気持ちも分かります、でも含み損を確認したところでトレーダーにできる事はほとんどありません。
自分が信じて稼働させたEAなら最後まで信じてみましょう。
もし損失が出てすぐにEAの稼働を止めてしまうような人は、システムトレードで稼ぎ続けるのは困難とも言えます。
失っても良いお金で稼働させる
お金と言うのは非常に大事なものであり、1円たりとも失いたくないという気持ちはあるでしょう。
しかしシステムトレードであれ裁量トレードであれ、投資をするのなら自分が失っても良い最低の金額を設定し証拠金として投入すべきです。
この「余剰資金」と言うもので投資をしなければ、どれだけ優秀な自動売買やEAを使用していたとしても失敗に終わる事も珍しくありません。
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もし含み損や損失額を見てイライラしたり精神的に安定しないのであれば、投入資金が多すぎる可能性もあるので一度資金を見直してみましょう。
許容できる含み損と損失額を設定しておく
含み損がどんどん大きくなってくると不安な気持ちになってくるものです。
なのでまずは自動売買やEAを稼働させる前に、そのEAが最大でどれほどの含み損を持つのか確認をして、その最大含み損金額に耐えられると思ってから自動売買やEAを稼働すべきなのです。
損失額であるドローダウンを公開している自動売買やEAは数多くありますが、含み損まで公開しているものは少ないので必ず事前にEAの販売元や配布元に伺ってみましょう。
もし「含み損は教えられない」と言われればそのEAは使うべきではありません。
含み損に精神が耐えられるかどうかは人それぞれだと思います。
証拠金10万円に対して含み損が5万円になっても「平気」と言う人も居れば、証拠金50万円に対して含み損が1万円でも「耐えられない!」と言った方も中には居ますので、それぞれ自分の精神に合った含み損を抱える自動売買やEAを探してみましょう。
含み損を抱えた時の不安やストレスの対処法まとめ
結論を言いますと、自動売買やEAで含み損を持たない方法は存在しません。
ある程度の含み損を持つことを理解した上で、自動売買やEAを稼働しなければなりません。
しかしシステムトレード初心者の場合は、含み損が気になって仕方がないと思います。
まだ始めたばかりで「大丈夫かな?」と言う気持ちが先行してしまうので、心に余裕が無いのは正直に言ってどうしようもありません。
そこは長い時間、自動売買やEAを稼働させて経験を積むしかありません。
利益が順調に積みあがり資金に余裕が出てきたら自然と心にも余裕が出てきます。
まずは「心が安定する時」まで頑張ってシステムトレードを稼働させてみましょう。
もしかしたら心が安定するまでの時に、一度か二度くらいは損失ではなくロスカットされてしまうかも知れません。
しかし痛い思いを経験して続けていかなければ、自動売買やEAで稼ぎ続ける事は出来ないでしょう。
損をするのは嫌かもしれませんが、自動売買やEAには勝率100%の「聖杯」は存在しません。
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自動売買やEAを使用していて一番もったいないのは「損をしてしまった時点で稼働を止める」ことです。
システムトレードに含み損は付き物ですので、常に冷静さを保って余裕のある資金での運用を行ってください。
含み損の不安やストレス対処法
☑ 自動売買やEAは必ず含み損を抱える仕様となっている
☑ 含み損は「将来の利益」と考え方を変えてみる
☑ 自動売買やEAは含み損を持つ事も考慮されて作られている
☑ 自分が許容できる含み損額がいくらなのか理解しよう
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