「含み損が多くなりすぎてるー!どうしようー!」
「含み損が気になって夜も寝られない……」
自動売買やEAなどのシステムトレーダーなら、誰もが経験のある事だと思います。
しかしシステムトレーダー初心者の多くは「含み損を多く抱えた時の対処法」などが分からず、無理な損切りを行ったりシステムの稼働を停止したりなどで、さらに含み損が膨らんでいく傾向にあります。
特に「今まで積み上げた利益以上の含み損」を抱えてしまうとパニックになってしまう方が多いので、今回は「含み損を抱えても耐えるべき理由」と「含み損を必要以上に気にしなくても良い理由」を解説したいと思います。
含み損は耐えるべき理由
自動売買やEA初心者の方は、経験の少なさから含み損を多く抱えてしまうとパニックになってしまう事かと思います。
含み損を多く抱えてしまうと心身ともに良くない状況なので、すぐにでも保有ポジションを切ってしまいたい気持ちも分かります。
特に含み損を多く抱える傾向にあるナンピンマーチン型の自動売買やEAを、利率の高さからシステムトレード初心者は使ってしまいがちです。
その結果、不必要な手動での損切りを行ったり、追加入金で何とか凌ごうとしてしまい、より多くの損失を生み出してしまう傾向にあります。
ですが基本的に自動売買やEAと言うのは、含み損を抱えながら運用するのは想定の範囲内なので、含み損が大きく膨らんだとしてもプラスに転換するまで我慢するのが常識となっています。
もし含み損が「我慢できない!」と言うのであれば、運用中の自動売買やEAがご自身と合っていない可能性が高いので、別の自動売買やEAを選び直してみましょう。
含み損を気にしないと言う精神を身に付ける
含み損を多く抱えてしまったとしても、それなりに優秀なシステムであればプラスへと転じる事も可能でしょう。
システムトレード経験者であれば「いずれプラスへと転じる」「的確に損切りを自動で行ってくれる」と言うのが分かっているので、含み損に対して不安点などはまったくありません。
もし含み損が逐一気になってしまうと言う方は、おそらくシステムトレードの経験が少ない方だと思います。
今は確かに含み損に対しての不安が大きく耐えられないと言うのも分かりますが、長期に渡ってシステムトレードを経験すれば含み損は自然と気にならなくなります。
ただ「どれくらいの期間で含み損が気にならなくなる」のかは個人差があるので何とも言えませんが、1年前後の経験を積めば自動売買やEAがおおよそ「どのようなシステムか」を理解できるので、いつの間にか含み損が気にならなくなるでしょう。
システムトレードの経験を積むためには長期間の稼働と実績が必要なので、1つの自動売買やEAに全財産をつぎ込むのはなるべく避けた方が良いと思います。
何故なのかと言いますと、仮に3~4つの様々なタイプのEAを運用していれば「どれくらいの利益が上げられるのか」「どのタイミングで含み損が膨らんでしまうのか」「どのような自動売買のタイプだと破綻してしまうのか」を1年くらいで理解できるからです。
含み損を多く抱えるEAやロスカットされてしまう自動売買は使いたくないかもしれませんが、それまでの経験さえあれば含み損は気にならなくなります。
ただし長期間運用した結果でも含み損がどうしても気になってしまうと言うのであれば、そもそもFXなどの投資をするべきではありません。
そのような方はおそらく「1円でも損失を出したくない」「絶対に失うことの出来ないお金」などの運用を考えているからでしょう。
基本的にシステムトレードは損失を生み出してしまう事を考慮して、必ず余剰資金で行うよう心がけてください。
含み損は耐えるべき理由まとめ
自動売買やEAは含み損を抱えながら運用する事が多いので、トレーダ自身がその含み損と向き合って運用しなければなりません。
ただし1つだけ含み損を気にしなければならない事があります、それはバックテストの最大ドローダウンよりも現在抱えている含み損が多い場合です。
バックテストのデータの元となっている「過去の相場」よりも多くの含み損を抱えた場合は、明らかにEAの調子が悪くなっていたり現在の相場と自動売買のロジックが合っていない可能性が高いです。
過去最高のドローダウンが出た場合に限っては、手動での損切りを行ったりシステムの停止を考慮した方が良いでしょう。
ですがバックテストの最大ドローダウンよりも含み損の方が少なければ、基本的には想定の範囲内なので含み損を必要以上に気にする心配はありません。
含み損を見ていて「耐えられない!」と思う方も多いのですが、その含み損を我慢した人だけが自動売買やEAで利益を上げられます。
すぐに破綻してしまうよう粗悪なEAでなければ、含み損を気にする必要はありません。
むしろ含み損は「いずれ利益に生まれ変わる」と気楽に構えて、心身ともに充実した状態でシステムトレードを運用しましょう。
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