自動売買やEAは24時間、私たちトレーダーの変わりに取引を行ってくれる非常に便利なツールとなっています。
そこで24時間稼働し続けるためにほぼ必須となってくるのが、仮想サーバーと言うVPSです。
今回は24時間不具合を未然に防ぎ、安定稼働し続けるために必要となってくる再起動によるメンテナンスの必要性と更新期間や頻度について詳しく解説します。
VPS再起動によるメンテナンスの必要性
VPSの再起動によるメンテナンスは、仮想サーバーの動作やセキュリティ更新のため必要となってきます。
いくら24時間稼働しっぱなしでも電気代などが掛からないと言っても、そのままでは稀に不具合など生じる場合があります。
ご家庭にあるパソコンでも、長時間使用し続けていると動作が重くなったりするはずです。
その場合、使用していない時にシャットダウンや再起動など行っていませんか?
VPSも同様に、稼働させ続けていると常にサーバー内の処理を行うためメモリを消費し続けているのです。
メモリを消費し続けた結果、メモリ不足に陥りVPSが強制シャットダウンとなりEAの売買も停止してしまう恐れがあります。
VPS緊急停止による売買の不具合を起こさないためにも、定期的な再起動によるメンテナンスは必須となってくるのです。
再起動を行う期間や頻度はどれくらい?
VPS再起動によるメンテナンスが必要である事は理解していただけたかと思いますが、何も毎日メンテナンスする必要はもちろんありません。
定期的に再起動すれば良いのですが、では具体的な期間や頻度はどれくらいで行えば良いのでしょうか?
皆さんはそれぞれ異なったVPS業者で様々なプランをご契約だと思いますので「○○日後に再起動必須」などを統一する事は出来ませんが、1つの目安として「メモリ使用量が90%になれば再起動する」をオススメします。
現在のメモリ使用量の表示方法は「一番下にあるメニューバー右クリック」⇒「タスクマネージャー」⇒「メモリ」を見る事で判明します。
メモリ使用量が100%になってしまいますと、いつVPSが不具合を起こし強制シャットダウンしてしまうか分からないので、メモリ使用量だけは毎週末FX市場がお休みの時に確認だけでもやっておきましょう。
メモリの使用量はVPS契約のスペックとMT4の数とチャート数によって変わってきますので、ここでは私の経験則で説明しましょう。
VPSメモリ1Gの場合
☑ メモリ1Gの推奨する稼働数は「9チャート、MT4を3つまで」
☑ ただし限界ギリギリまで稼働させるとメモリ使用量もすぐにいっぱいになってしまう
☑ 個人的な推奨稼働数は「6チャート、MT4を2つまで」
☑ 余裕を持たせれば再起動の間隔は4~6か月に1回程度で良い
VPSメモリ2.5Gの場合
☑ メモリ2.5Gの推奨する稼働数は「18チャート、MT4を6つまで」
☑ 個人的な推奨稼働数は「14チャート、MT4を4つまで」
☑ 余裕を持たせているので同じく再起動の間隔は4~6か月に1回程度で良い
☑ 限界までMT4の数を稼働させたいならば再起動間隔は1~2か月ごとに行う
ご契約中のVPSプランによってCPUやメモリが違ってきますが、余裕を持たせた稼働数ならば4か月くらいは再起動しなくても大丈夫です。
ただしVPS業者が推奨するMT4の数やチャート数を限界ギリギリまで使用している場合は、1~2か月ごとの再起動が必要となってきます。
余裕を持たせた稼働数でもメモリ使用量が心配になってくると言った場合は、1か月ごとの再起動をオススメします。
VPSを再起動する場合は、出来る限りFX市場がお休みの週末にEAがポジションを持っていない時に行いましょう。
MT4の再起動だけでも効果あり
「いちいちVPSの再起動なんてやってられるかよ!!!!」
と言う方は少ないと思いますが、もし忙しくて時間が取れないと言う場合はMT4の再起動だけでも行っておきましょう。
MT4も仮想サーバーと同じく、MT4内の処理を常に行うためメモリを消費し続けています。
仮にVPSが強制シャットダウンしなくても、メモリ使用量がいっぱいになってしまいMT4だけ強制終了してしまうケースもあるので、MT4の再起動だけでもやっておけば不具合を起こす確率はかなり下がります。
基本的にはVPSの再起動=MT4の再起動の両方が必要になってきますので、MT4の再起動のみと言うのは「どうしても時間が無い時」だけと考えてください。
VPS再起動の必要性と期間や頻度まとめ
VPSはパソコンを使用しなくても、24時間ずっと自動売買やEAを稼働し続けてくれる便利なものとなっています。
だからと言って「トレーダーが何もしなくても良い」と言う訳では無く、ご自身の手で必ずメンテナンスが必要になってきます。
もし定期的なメンテナンスをサボってしまいますと、自動売買やEAが不具合を起こしたりMT4の停止によりポジションが決済されなくなって甚大な被害を被る恐れがあります。
どれだけ忙しくて面倒な事であっても、定期的にVPSを確認するようにしてください。
その他、気になる事があれば下記のお問い合わせフォームにお気軽に連絡してください。